肌の保湿を考える

保湿に有効な成分

水分を多く含む保湿成分

ヒアルロン酸は驚異の保水力をもっています。ヒアルロン酸1gに対して、水分をおよそ6リットル抱え込む性質があります。このヒアルロン酸が存在するのは、皮膚の表皮と真皮の部分で、ゼリー状の物質となっています。

ヒアルロン酸が肌にたくさんあればあるほど、保水力が増し、肌はしっとり潤っていることになります。ただしこれもセラミドと同じく、加齢によってだんだん体内から減少していきます。40才になるとヒアルロン酸の生成量が減っていき、60才になるとピーク時の半分にまで減ってしまいます。ですから、外側・内側からの補給が必要になります。

このヒアルロン酸にも天然と人工の2種類のものがあり、人工的に作られる場合は、乳酸菌やストレプトコッカス(溶血性連鎖球菌)などの微生物からバイオ製造されます。ヒアルロン酸配合の化粧品でも安価な製品は、この人工のヒアルロン酸が配合されたものである可能性が高いのです。

バイオ製法のヒアルロン酸は、安全性に配慮して培養されていますが、天然の方が安全であると主張するむきの方もいらっしゃいます。天然のものは鶏のトサカを原料にして濃縮したもので、安全性には問題ありませんが、原料に限りがあるために価格が高くなってしまいます。

また化粧品に配合されているヒアルロン酸の場合、その分子の大きさも問題になります。高分子(粒子が大きい)ヒアルロン酸は、化粧品やサプリメントに配合しても分子が大きすぎて吸収されにくいのです。そこで化粧品やサプリメントには粒子を小さくした、低分子ヒアルロン酸が使用されています。大事な保湿成分も、肌に吸収されなければ意味がありません。このヒアルロン酸は関節痛の治療にも用いられています。ヒアルロン酸は関節では潤滑油のような役割をするのです。